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「僕は“昭和の映画俳優”だから 」梅宮辰夫

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梅宮 辰夫は、日本の俳優・タレント・司会者・実業家。身長174cm、血液型はA型。所属事務所は株式会社グッデイ。娘はモデル・タレントの梅宮アンナ。愛称は「辰兄」「辰っちゃん」。番組で共演したダウンタウンの浜田雅功からは「正露丸」と一時期呼ばれていた。 東映ニューフェイスとしてデビュー。 : 1938年3月11日

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人間って二面性も三面性もあるのが当たり前。心で何を考えているかわからないのが人間ですよ。だからこそ悪役は人間らしいんじゃないですかね

僕も俳優としての本分を全うしたい。無理かもしれないけど…、それこそが僕に与えられた最後の仕事

俳優が俳優らしく生きられた昭和の芸能界に引き戻したい

僕が闘病について洗いざらい話すことで、正に今、がんに直面して悩み、傷つき、希望を失いかけている人やその家族にエールを送りたい

正直なところ、自分の「がん」について語るのは気が進まなかった

僕はね、芸能界を最後まで見極めたいと思っているんだよ

医学のお蔭で僕は生き続けることができた。親父が医者だったことも影響していると思います

これは僕の持論だけど、もしもの時にはそれが自分の「寿命」だと受け入れた方がいい。そう考えれば、冷静に物事を判断できるようになるし、むしろ治療に専念する気持ちが湧いてくる

自分はがんが多い家系だったし、『これは早死にをするな』と切実に思った。結婚したことも、子どもを持ったことも後悔したほど。だから、1分1秒でも家族と一緒に長くいたいと心に決めた

高倉健さんみたいな人は、もう出てこないと思う

キムタクなんか正統派の顔しているし最初はね、『こいつはいいぞっ!』って思ったんです。だけど今みたいに、まぁ毎日毎日のべつまくなしにテレビに出てる連中というのは、芸能人というよりもテレビの放送要員ですね。100円でもいいからお金を出してみたいって人がいない

単純にいまの芸能界が心底、面白くない

芸能人のことをダイヤモンドに例える連中がいるけど、砂の中にダイヤモンドが100個も200個も転がっていたって、そんなもの何の希少価値もない

弘樹も含め、仲間が一人ずつ自分から去っていくのはこれは仕方がないことだよ。だけど精神的にはつらい

昭和の映画俳優のプライドだけは捨てないで、通用しなくてもいいので、まだまだ昭和の俳優が生きているよと思われるぐらい、目障りでいたいと思います

石原裕次郎や高倉健、菅原文太、それに松方弘樹…。どいつもこいつもみんな素敵な、魅力的な奴らばかりだったよ

僕のいい加減さは直ってないが、今さら直す気持ちもない

俳優はCMに出演することじゃなく、芝居を見せるのが仕事

僕はね、やっぱり色気がないとダメだと思う。言い換えるなら、粋な感じがダンディーにつながると思うんですね

僕は“昭和の映画俳優”だから

僕がデビューした時の昭和の芸能界は、今なんかと比べられないほど個性的で、しかも格好いい、すてきな映画スターが多かったね

もう令和なんかには期待していないよ。僕のいた芸能界からはもっと距離が離れていくだろうな。令和の芸能界は一般社会と変わらない世界になってしまうはず

昭和生まれの昭和育ち。頑張ってきた映画俳優が、まだ1人残っているというところを見ていただきたい。頑張っている、というよりも、まだ生き残っているという感じかな

松方が死んでしまって、心に穴があいたというかポッカリと空白ができちゃった。『おい、今、何をしているんだ』って気軽に電話をできる相手がもういない。松方や渡瀬、山城新伍、菅原文太ら身近な仲間が全員いなくなっちゃったから。寂しいね

俳優の引退は本人が決めるものではない

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