Asreet 名言

「集中力と組織力が大きく物を言う」ファビオ・カンナバーロ

ファビオ・カンナヴァーロは、イタリア・ナポリ出身の元サッカー選手。サッカー指導者。中国・スーパーリーグの広州恒大の監督を務めている。元イタリア代表でもある。現役時代のポジションはディフェンダー。 イタリア代表では、パオロ・マルディーニの代表引退後、キャプテンの座を引き継いだ。 生年月日: 1973年9月13日

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クラシコの価値は、スペインだけでなく欧州全土でも群を抜く。つまり全世界を見渡しても、紛れもなく最高峰の試合がレアル対バルサなんだ。

相反する哲学と、異質のサッカーが激しくぶつかるレアル対バルサは、同時に異なる文化と歴史、そして相反する民族が緑の芝の上で衝突し、互いに覇を競う場所でもある。『他とは違う』『特別な試合』でないはずがないということだね

世界で最も優れた才能が一堂に会す舞台という意味は、ここ数年のバロンドール受賞者がロナウドとメッシの2人で続いていることだけでも十二分に理解されるはずだよ。

クラシコ敗戦について正直、あれほど敗北の重さをひとつの試合に感じたことは過去になかったし、それ以降も一度としてないよ。

ひとつ言えるのは、イタリアはスペインにはなれないということだ。イタリアには、あのパスサッカーはいつまでたってもできないだろう。世界のどの国にも、イタリアの守備組織を真似することができないように。

ユーロの結果には失望したけど、次は南アフリカだ

あのクラシコのピッチに立つことの意味や、そこで何を感じたかを言葉にするのは、随分と時間が経った今にしても本当に難しいんだよ

サッカー選手すべての夢である『W杯決勝』にさえ近いほどの興奮と熱狂、そして緊張がクラシコにはある。その上で、他の試合との違いについて触れれば、とにかく選手ひとり一人が背負う重圧が桁外れだということだね。もちろんこの僕にとってもそうだった。それこそW杯決勝という、究極的な重圧の中で戦った経験を持つ僕でさえ、初めてのクラシコには興奮を抑えることはできなかった。

どれかひとつのシーンを選ぶというのは不可能だよ。それこそすべてのシーン、すべてのプレーが克明に刻まれているのだからね。

最も強く印象に残るのは、敵の一人としてはじめて乗り込んだカンプノウで見た光景。あれはまさに文字通り衝撃的だった。鳥肌が立つなんてもんじゃない。ある種の恐怖を感じた

10万の魂がスタジアムを揺らすあの瞬間を僕は生涯忘れないだろう

僕がまだ少年だったころのナポリ、あのマラドーナがいた時代、負けることが本当に稀だった『マラドーナのナポリ』が試合を落とした際に、ナポリ全体が深い落胆に沈む情景が匹敵するだろうか……。そのナポリに見たシーンはマドリードでの風景と同じ色で、重なるようにして僕の心の中に映し出されるんだよ。きっとその敗北の重さは、バルセロナの人々にとっても同じなんだと思う

イタリアにおけるダービーとの違いという意味では、ミラン対インテルもユベントス対インテルにしても、もちろん物凄い重圧と痛いほどの緊張に苛まれる試合ではあるんだけど、結局のところは1国の中の2大都市が争うという構図に留まるんだ。

世界最高峰の舞台にイタリアを代表して立てるという誇りもまた僕は強烈に抱いていた

クラシコの場合は規模が違うんだよ、桁違いにね。レアル対バルサは単にマドリード対バルセロナの2大都市の争いという枠を超えて、欧州どころか世界中のサッカーファンを二分するスケールなのだから、そもそも他とは比較の対象にすらならないと言えるんじゃないかな。

リオネル・メッシ。彼を超えるインパクトを僕に与えた選手は他にひとりとしていない。

背景にある思想も文化も歴史も民族も、すべてが異なるのがレアルとバルサなのだからね。

レアルは常にレアルであり続ける。そう、それこそどんなに時代が移り行こうとも彼らは世界最高にして最強のクラブであり続ける。正確には、その義務を負い続けると言うべきなんだろう。

今、長きに渡って彼らの目標であった10度目のCL制覇を成し遂げてみせたことで、レアルと『他』を隔てる壁はより一層その高さを増したと言える。大切なのは勝ち続けること。しかも圧倒的な力の差を誇示しながら。これこそがレアルのレアルたるゆえんなのだからね。長い伝統と実績に裏打ちされたクラブ。世界で最も格式高いクラブ。一流と呼ばれる選手達のすべてが一度はそのシャツに袖を通したいと願うクラブ。それがレアルだ。

わずか3シーズンと短かったとはいえ、そのクラブの一員であれたことを僕は心の底から誇りに思っているんだ

簡単なことではなかったけれど、難しかったというわけでもなかったよ。

サッカーのおかげで、レアル・マドリーにいた頃から自分がまだ知らない世界のことも受け止められる術を身につけ、コスモポリタン的な思考を持つようになっていた。バロンドールを受賞したことが自分を世界的な選手へと導いてくれて、いろんな国を旅することができたし、それで欧州以外の選手やサッカー関係者と意見を直接交換する機会を得られたんだ。

ピッチ上での組織作りに力を入れなければならないと思っていて、そこが中国での僕の仕事の出発点になった

すでに良いレベルにあり、さらなる成長を続けていた中国サッカーの世界で再挑戦することに迷いはなかったんだ。

自分が身につけてきたことをどれだけ人に教えられるのかっていうチャレンジ心は、ここに来る決定的な理由だった

サッカーは一瞬の勝負だけで決着がつくスポーツではない。勝つためには、集中力と組織力が大きく物を言う

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