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「今はもう、本質的なことしか見たくないくらい」戸田恵梨香

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戸田 恵梨香は、日本の女優。兵庫県神戸市出身。フラーム所属。 生年月日: 1988年8月17日

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最初に東京に出てくるとき、私自身はあまりお芝居をする気はなかったんですが、父親に『お前、東京行け』と言われたんです。『自分でやろうと思って決めたことだろ? ダメになったらすぐ帰ってくればいい』と言われて『確かにそうだ。頑張ろうかな』というのが最初でした。

この仕事を始めたばかりのころは、理想の芝居に追いつかない、演出家の方の意図を読み取る力も知識もない、足りないものだらけの自分がコンプレックスで……。一時期、心理学の本や哲学書を読みあさったんです。結果、キャパオーバーしてしまいパンク。ふがいない自分に落ち込み、さらに自信を失ってしまって。そんなとき、知り合いの方に叱られたんです“。今のネガティブなあなたは自分も周りも不幸にしている。自分を過小評価して痛めつける前に自信を持つ努力をしなさい”って

背伸びして身につけていた大人っぽい服やめて、本当に自分に似合う服を探すようになったり。21歳のころに出会ったダイビングが、自然の中で過ごすことが私のリフレッシュ方法であることを教えてくれたり……。少しずつ研ぎ澄まされていき、自分が明確に見えてきたのが24歳のころ。そこからなんです、周りに左右されることなく“自分らしく”いることができるようになったのは

余計なものを取り払い、本質にちゃんと目を向けることができれば、おのずと答えにたどり着ける

撮影の中でも出会いと別れがあって、嬉しくなったり寂しい気持ちになったり、まだこの人がいてくれたらいいのにって願わずにはいられない瞬間も多くて。

台詞の量が膨大で追い詰められる時もあるんですけど、共演者の皆さんとスタッフさんの顔を思い出すとそれだけで頑張れる自分がいて、人の力ってすごいなと日々感じています。

東京に出てきたときは『良い子でいなきゃ』とか『頭悪いから自分はダメだ』、『でも、ちゃんとしなきゃ』とかばっかり考えてた。そのボイストレーナーに『自分を取り繕っている』と言われたんです。『恵梨香ちゃんがそんなに壁を作ってたら稽古できない』と。そのときは1時間以上、泣き続けました。先生が『素直でいい、良い子じゃなくていいんだよ』と受け入れてくれたことでガチガチに固まっていた自分が解けて『頑張ろう』って覚悟を決めたんです

20代の後半は、自分がやりたいことや先の目標がぼんやりとし始めてきて、迷いや悩みにらわれ続けていました。苦しい時期でしたね。それを越えることができて、 女優として進化していくための土台ができた。まるで、スタートラインに立っているような気持ちです

一つの役に集中できるというぜいたくな時間を、いかに有意義に過ごすか。1年を通してひとりの人生を演じることは、なかなか体験できないことだと思っています。毎回、演じることになった役を、精いっぱい演じきることをずっと考えてきました。仕事だけではなく、ひとりの人間として、ひとりの女性として心豊かであるために、楽しいことを見つけたい、体験する世界をみてみたい。そんな思いを大事にしています

ちょうど30歳の誕生日の日に、身の回りの物を捨てようと思い立ったんです。10年愛着してきた服も、大きな家具も、もう何もかも。物質的な面だけではなく、価値観や、 夢、目標などまで、一度全部取り払ってリセットしてみたかった。実行してみた結果、どれほど不必要なものを背 負っていたかを実感しました。要らないものを手放したぶん、新しい言葉や思いがすっと入ってくる。新しいチャレンジも。今はもう、本質的なことしか見たくないくらい

世の中にはさまざまな価値観や風潮があり、常にどの“コード ”に乗っていくのかを問われている気がします。だからまずは惑わされることなく、自分自身の考えに向き合いたい。自分のコードというものを作り、大事にしていきたいんです。そして、それを共有できる人たちと手を取り合いながら、新しい環境を作っていけたらいいなと思っています

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