原 辰徳は、日本の元プロ野球選手。プロ野球監督、解説者。 2019年より3度目の読売ジャイアンツの監督を務めている。2009年には日本代表監督も務めた。 福岡県大牟田市生まれ、神奈川県厚木市、相模原市育ち。 1980年代から1990年代中盤にかけて巨人の4番打者を務め、ON時代後の巨人を支えた。 生年月日: 1958年7月22日
名言
野球をうまくさせるっていうのは、その選手たちを幸せにすることだから。
消極的な成功よりも積極的な失敗を
ぼくもこれまでいろんな種類のプレッシャーを経験してきたと思います。しかし、プレッシャーを受けるというのは、考えてみるとすごく幸せなことだと気づくんですね。
監督って一瞬の感情とか、一瞬の気持ちの高ぶりなんてダメなわけで、要は忍耐力だから。その高い気持ちを維持しなければいけない。
結果は、出た瞬間に過去のもの。僕の宝物は目標に向かうプロセス
組織の和というのは、競争原理が働く実力主義でないと保てないんです。レギュラーを獲得するのに遠慮なんかしていられません
若い力はジャイアンツの宝
1度目に監督を退いた後は自分にとって勉強だったし、必ずもう1度、あの戦いの場に戻るんだという気持ちの中での時間だったけど、2度目にユニフォームを脱いだ後は、自分の中では休息でしたから。まあリタイアとは言わないまでも、休んでいたんだから。そういう意味で今回は色々な感覚を呼び起こさせないといけないわけですよ。前はどこか自分の体の中に、そういう感覚が起きたままでいた。それが完全に寝ているわけですから。それが起きるのか、という不安はありましたね
小さい頃、野球選手になりたい、ジャイアンツに入りたい。その夢を持って頑張りました
目標の定まった人というのは、波風があったとしてもブレない
僕が現役でユニフォームを着ていた時代だったら“愛のムチ”で済んだことが、今は大変な問題になる。時代というのは変わってきているんだな、と。
オレも人間。君たちも人間なんだ
大事なことは絶対に勝つんだ、ということをみんなが思うことでしょうね。思わせないとダメ。思わないような人間が、もし仮に1人いるなら、それは我々の目的に対して相当なるエネルギーで足を引っ張る人間ですよ。そういう人間は教育、あるいは排除という形になるでしょう。そこは譲れないところです
背伸びをしたって、たかが知れている。背伸びをしたまま生活したら、つまずくだけ
やっぱり監督というのは、どこの監督さんも勝つことに必死で全力です。1人でも、2人でも、3人でも4人でも、その意識を持っている選手がいることです。そういう監督の気持ち、意識を持ったリーダーをたくさん作ることです。それでそこから真のリーダーは出てきますよ。
逆にそういうリーダー意識がない人間は、組織に入った時には大したエネルギーは出せない。自分がいいときは先頭に立っていいでしょう。しかしリーダーというのは、そういう意識を持っている人間というのは、自分が逆境に立った時に何とかするぞという強い意志があるかです。そういうものが僕は真のリーダーシップだと思っています
リーダー意識を持たない組織、そういう意識を持っている選手が少ないチームというのは決して強いチームになれないと思う。それは年齢とかそういう問題ではないんです
リーダーを作るんじゃなくて、まず全員がリーダーにならないとダメなんですよ。その中で、必ず真のリーダーというのが出てくる。リーダー意識のない人たちなんて、どんな組織でも第一線で大きな仕事なんてできない
勝負に近道なし、勝負に失望なし、勝負に待ったなし
王さんの強さというのは、任せた人間に対する信頼の強さなんです。仮に自分の意見があったとしても、一旦、誰かに任せたなら、「もう100パーセント、君に任せた」と。その強さはすごいなと思いました。とかく、プロ野球のOBの人たちというのは、後進がなにかを成し遂げたときに、「あれは俺がそうさせたんだよ」みたいなことを言う人が多いんですが、王さんは一切そういうことを言わない。そこは、王さんに教わりましたね。
新しい情熱を自分で求めたいときには、やっぱり休息することですね。何も考えない休息をする。そうすると、新しいもの、好きなことに対して、情熱が出てきたりね。だから、ぼくは言いたいですね、「休息がエネルギーをつくる」と。
プロ野球選手であろうがアマチュアであろうが、やっぱりその気持ちを持って、野球をやることがいちばん大事
どんなスポーツでも選手たちには、「とにかくのびのびと、そして、はつらつと」やってもらいたいと思った。プロ野球も同じです。「たのしむ」とまでは言いませんが、のびのびとはつらつと野球をやることについては、野球少年もプロ野球選手もまったく変わりがないと思うんです。で、「私もそういうつもりでやる」と、そういうことを選手にも言ったんです。