相田 みつをは、日本の詩人・書家。平易な詩を独特の書体で書いた作品で知られる。書の詩人、いのちの詩人とも称される。 生年月日: 1924年5月20日
名言
あ~お
与えられた今日のいのちをイキイキはつらつと生きる。それが仏様の教えだと私は受け止めております。
暖かい春の陽ざしを ポカポカと背中に受けて 平らな道をのんびりと歩いてゆく そんな調子のいい時ばかりはないんだな
『当たってくだけろ』
かけ声は勇ましいけれど
かけ声をかける当人は
当たりもくだけもしねんだよなあ
あたらしい門出をする者には新しい道がひらける
あってもなくてもいいものは、ないほうがいいんだな
あとじゃできねんだよなあ いまのことはいましかできぬ
あなたにめぐり逢えて本当によかった
一人でもいい、心からそう言ってくれる人があれば
あなたの心がきれいだからなんでもきれいに見えるんだなあ
あなたの主人公はアナタなんだよなあ
あのときの あの苦しみもあのときの あの悲しみもみんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための
アノネ
親は子供を
みているつもりだけれど
子供はその親をみているんだな
親よりも きれいな
よごれない 眼でね
アノネ かんのんさまがみていてくれるよ なにもかもみんな承知でね かんのんさまがみていてくれるよ いいわけやべんかいなんかしなくてもね かんのんさまがちゃんとみていてくれるよ
あのね自分にとって
一番大切なものは 自分のいのちなんだよ
だから すべての他人のいのちが
みんな大切なんだよ
あのねぇ 財産肩書き地位名誉その他 自分についている誇り高き飾り物を みんな落としてすっぱだかになってごらん 人間としての本当の自分がわかるから
アノネ
人間にとって一番大事なものはなにか?
そこを原点として考えてゆけば
アノネ
にんげんはねぇ
自分の意思でこの世に生まれてきたわけじゃねんだな
だからね
自分の意思で勝手に死んではいけねんだよ
アノネ どんな車よりものね
構造が複雑で 運転がむずかしい車はね
じぶんという名の
この車なんだな
そして 一生の運転手は じぶん
あのねぇ どんなに上手なべんかいをしてもね べんかいはやっぱり べんかいなんだよなぁ
あのね 自分にとって一番大切なものは 自分のいのちなんだよ だからすべての他人のいのちがみんな大切なんだよ
アノネ ひとのことじゃないんだよ じぶんのことだよ
雨の日には雨の中を 風の日には風の中を
歩くから道になる 歩かないから草が生える
アレもコレもほしがるなよ
あんなにしてやったのに「のに」がつくとぐちがでる
いいことはおかげさま。
わるいことは身から出たさび。
いいですかいくらのろくてもかまいませんよたいせつなことはねいつでも前をむいて自分の足で自分の道を歩くことですよ
いくら多くの人に読まれても、ただ読まれるだけじゃ意味が無い。たった一人でいいから、その人のこころに深く届けば、それでいいんだよ。
一生勉強 一生青春
一生燃焼 一生感動 一生不悟
いのちがけでほしいものを
ただひとつに的をしぼって
言ってみな。
いま から ここから あしたは あてにならぬから
いま ここにしかない わたしのいのち あなたのいのち
いまここで、ぶつぶつと不満や弁解をしながら生きるか、いまここを、生き生きはつらつといのちいっぱいに光りかがやいて生きるか──それをきめるのはいまここの自分。
いまはなんにもいわないほうがいい 語らないほうがいい つらいだろうが黙っているほうがいい いえばべんかいになるから
因も変り
縁も変る
なにもかも
みんな変ってゆくんだね
人間関係も変ってゆく世の中
無常だから
受身が身につけば達人まけることの尊さがわかるから
渦巻いて濁らない滝つぼの水
うそはいわない 人にこびない 人のかげぐちはいわぬ わたしにできぬことばかり
美しいものを、
美しいと思える
あなたの心が美しい。
うばい合うと 足らないけれど わけ合えば あまっちゃうんだなあ
うまれかわり 死にかわり
おたがいになぁ 不完全欠点だらけのにんげんですがね
おだてられればいい気になるし わるくちいわれりゃ腹たつわたし
おてんとうさまの ひかりをいっぱい吸った あったかい座ぶとんのような人
男が仕事をするときは 常に捨て身でなければだめである 捨て身とは何も欲しがらぬことである 勝ち負けを捨てることである
か~こ
外灯というのは人のために つけるんだよなわたしはどれだけ
外灯を つけられるだろうか
悲しいときは全身で悲しみ 嬉しいときには手放しで喜ぶ そういう人間で私はありたい
かねが人生のすべてではないが 有れば便利無いと不便です 便利のほうがいいなあ
かねかねかねと金追いかけても 行きつくところは一体どこなの?
がまんをするんだよ がまんをするんだよ くやしいだろうがね そこをがまんをするんだよ そうすれば人のかなしみやくるしみがよくわかってくるから
枯れたすすきがまだ美しいのは、いのちいっぱい一生けんめいに生きてきたからだ
かんがえてばかりいると日がくれちゃうよ
感情の高ぶるままに 叱りしが あの子もこころ きずつきたらむ
感ずるべきものに感ずる 人間であって欲しい
感動いっぱい、感激いっぱいのいのちを生きたい
かんのんさまがみている
ほとけさまがみている
みんなみてみている
ちゃんとみている
かんのんさまは どうしてこんなにしずかなの かなしみにたえた人だから どうしてこんなにやさしいの ひとの世のくるしみに一番泣いた方だから
気が小さくて臆病で 人のこと気になって 三日もねむれぬこともある おだてられればいい気になるし わるくちいわれりゃ腹立つわたし 物欲色欲名誉欲 人間はねぇ欲望のかたまりだな 人間のわたし
昨日までの自分を否定し 今日の自分に生きる 今日新たに生まれ変わる
ぐちをこぼしてゆくんだね
なみだをながしてゆくんだね
だれにも気がねはいらぬから
えんりょしなくていいんですよ
ぐちをこぼしてゆくがいい
なみだをながしてゆくがいい
ぐちをこぼしたっていいがな
弱音を吐いたっていいがな
人間だもの
たまには涙をみせたっていいがな
生きているんだもの
けれどけれどで 何もしない ひとつひとつ かたづけていくんだよ
琴の糸張りすぎてもダメ たるんでもダメ ちょうどいいあんばいのときに ちょうどいいあんばいの音が出る
子供に一首 どのような道をどのように歩くとも いのちいっぱいにいきてればいいぞ
これでいいということはないが これが今の私の精一杯の姿です
さ~そ
自信はなくて うぬぼればかり はずかしいはずかしい
七転八倒つまづいたりころんだりするほうが自然なんだなにんげんだもの
自分が自分に ならないで だれが 自分になる
自分のうしろ姿は自分じゃ見えねんだなあ
幸せは、いつも、自分の心が決める
自分が自分にいやになるとき 金がほしいのにほしくないようなふりをするとき
自分が自分になりきるということは、いま、ここの、自分のいのちを完全燃焼して生きることです
自分の心のどん底が
納得しているかどうか。
そこが大事。
「自分の花」 名もない草も実をつける 命いっぱいに自分の花を咲かせて
正直者はばかをみるだからといって うそばかりも通らない 世の中単純じゃねんだよなあ
所詮にんげんのやること おれのやること
しんじつだけが魂をうつ
親切と言う名のおせっかい
そっとしておく思いやり
人生において最も大切な時それはいつでもいまです
人生の的
ふたつあったらまようよな
ひとつならまようことがない
人生の的はひとつがいい
澄んだ眼の 底にある深い憂いのわかる 人間になろう 重い悲しみの見える 眼を持とう
背筋 をのばして
肩ひじ張らず
すんなりさらさら
ゆきましょう
水のように
それがなかなかできない
わたし
セトモノとセトモノとぶつかりっこすると すぐこわれちゃう どっちかがやわらかければだいじょうぶ やわらかいこころを持ちましょう
背のびする自分 卑下する自分 どっちもいやだけど どっちも自分
善悪、大小、かねの有る無し、
社会的な地位の上下などという、人間の作った相対的な価値観を
一切やめてみることです。
そのときの出逢いが 人生を根底から変えることがある よき出逢いを
その根っこは見えない その見えないところに大事な点がある
その人の前に出ると絶対にうそが言えないそういう人を持つといい
た~と
体験してはじめて身につくんだなぁ。
他人のものさし 自分のものさし それぞれ寸法がちがうんだな
旅の過程に大切なものがある やり直しのきかない人生 待った無しの命
だれにだってあるんだよ ひとにはいえないくるしみが だれにだってあるんだよ ひとにはいえないかなしみが ただだまっているだけなんだよ いえばぐちになるから
小さい時から(子供に)負ける練習をさせておけば、成人してから負けに強い人間になれます。失敗してもヘコたれないたくましい人間になれるはずです
父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうして数えていくとゆくと
十代前で、 二十四人 二十代前では―?
過去無量の いのちのバトンを受けついで
いま、ここに 自分の番を生きている
それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです
使うときは狭い部屋も 掃除するときは広くなる
使ったところが 強くなる 頭でもからだでも その反対 使わぬところは
土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない
つまづいたっていいじゃないか
人間だもの
強がりなんかいうことないよ やせがまんなどすることないよ だれにえんりょがいるもんか 声をかぎりに泣くがいい ただひたすらに泣けばいい
できない約束はしないことだな
どうかもうなんにも
言わないでください
どうか黙っていてください
わたしのことを
こころから考えてくれるならば
どうころんでもおれのかお
どうでもいいものは
どうでもいいんだよ
いちばん大事なことに
一番大事ないのちをかけてゆくことだ
途中にいるかぎり中ぶらりん 底まで落ちて足が地に着けば 本当に落ち着く
とにかく具体的に
動いてごらん…。
具体的な答が出るから。
どのような道を歩くとも、
いのちいっぱいに
生きればいいぞ。
トマトにねぇ いくら肥料をやったってさ メロンにはならねんだなあ
ともかくも生かされてきて命あり。
どんなぐちでも気持ちよく聞いてくれる 人その人はあなたにとって大事な観音さまだ
な~の
長い人生にはなあ どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ ならぬ道 てものがあるんだな
そんなときはその道を 黙って歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな 黙って歩くんだよ
ただ黙って-
涙なんか見せちゃダメだぜ!!
そしてなあ その時なんだよ
人間としての いのちの根が ふかくなるのは・・・・・
何をやっても思うようにならない時 上にのびられない時に 根は育つんだから
なみだであらわれるたびに まなこがふかくなり うれいがふかくなる
なるべくなら うそのないほう がいい
慣れるな なれるな どんなことにも慣れるな 慣れると感動がなくなるか
なやみは つきねんだなあ 生きているんだもの
なんでもいいからさ 本気でやってごらん 本気でやればたのしいから 本気でやればつかれないから つかれてもつかれがさわやかだから
なんでもいいんだともかく一生懸命やってみることだ いのちがけでやってみることだそうすれば 人間の不完全さがよくわかる 自分の至らなさが骨身に沁みてよくわかる 頭でなくてからだ全体でよくわかる
なんにも欲しがらぬときが一番強い
にんげん一番いやなことは じぶんがじぶんにうそをいうときだ
人間追いつめられて はじめて本音を吐く その時どんな本音を吐くか それが大事
人間はねぇ 自分よりも人のほうがよくなると おもしろくねんだなぁ 人間のわたし
人間はねぇ欲望のかたまりだな
は~ほ
花を支える枝枝を支える幹幹を支える根根は見えねんだなあ
人から点数をつけられるために この世に生まれてきたのではないんだよ にんげんがさき点数があと
人里はなれた 谷間の白百合の花は 誰にも見てもらえないのですが 少しのかけ引きもなく 精一杯の美しさで咲いています
人の為と書いて偽りと読むんだよなー
ふっても てっても 日日是好日
泣いてもわらっても きょうが一番いい日
わたしの一生の中の 大事な一日だから
筆を持つのはおそろしい 筆は正直で、書いた人の人間が 全部出てしまうから
ほんとうのことがいちばんいい
ボロは初めに見せておけ そうすればいつでも天下泰平だ。
ま~も
毎日少しずつ それがなかなかできねんだなあ
毎日毎日の足跡が おのずから人生の答えを出す きれいな足跡には きれいな水がたまる
負ける人のおかげで 勝てるんだよな
待ってもむだなことがある待ってもだめなこともある待ってむなしきことばかりそれでもわたしはじっと待つ
迷ったときには 原点に立ち返ってみることだ 原点とは自分の本心だ 自分の本心に聞いてみるんだよ
身からでたサビだなあ身に覚えがあるよ
身から出た
さびとおもえば
こころしずまる
身から出た
さびとおもえど
腹がたつ
どっちもわたし
みかんにはみかんの味があり りんごにはりんごの美しさがある しあわせはいつもじぶんのこころがきめる
身近な人の死に逢うたびに 私は人間の命のはかなさにガクゼンとします この世に人間として生きている尊さを 骨身にしみて感じるとき 私には仕事への闘志が湧いてきます
道は一本単純でまっすぐがいい 何かを欲しがると 欲しがったところが曲がる 道は一本まっすぐがいい
道はじぶんでつくる 道はじぶんでひらく 人のつくったものはじぶんの道にはならない
身で悲しみ、嬉しいときには手放しで喜ぶ
そういう人間で私はありたい
水にぬれなければおよげませんよ
むりをしないで なまけない わたしは弱い人間だから
めしを喰って静かに息をついていたら いつの間にか日が暮れて 気がついた時は墓場の中
や~よ
やり直しのきかない人生 待った無しの命
やれなかった
やらなかった
どっちかな。
夢はでっかく 根は深く
弱きもの人間 欲ふかきものにんげん 偽り多きものにんげん そして人間のわたし
よくまわっているほどコマはしずかなんだな
慾望かぎりなし 迷いかぎりなし 人間のわたし
ら~ろ
ラクしてカッコよければしあわせか 逆に骨を折ることは不幸か
わ~ん
わかってたまるか 人に踏まれてばかりいる雑草のくるしみが
私がこの世に生れてきたのは私でなければできない仕事が何かひとつこの世にあるからなのだ
私の、このヘタな文字、つたない文章も、見てくれる人のおかげで書かせていただけるんです。「おかげさんで」でないものは、この世に一つもありません。みんな「おかげさんで」で成り立っているんです
わたしは一生迷える
凡夫のままでいい
うそかけひきのない
自分自身の
いのちを
完全燃焼して
ゆけば
それでいい
わたしは、人間のほんとうの幸せとは 「充実感のある生き方」だと思っています。
わたしは無駄にこの世に生まれて来たのではない また人間として生まれて来たからには無駄にこの世を過ごしたくない