日本の元サッカー選手、指導者。静岡県掛川市で生まれ、長崎県長崎市育ち。元サッカー日本代表。日本代表監督。
生年月日
1968年8月23日
名言
世界最高峰の実力があるスペインとの戦いで、非常に難しく厳しい戦いになるということは試合前から予想していました。難しい試合展開の中で選手たちが1失点したあとも、まずは我慢強く粘り強く戦って自分たちの流れに持って行こうと、非常に難しい戦いの中で選手たちがやってくれたなと思います
粘り強く我慢強く戦って繋げてくれた選手がいたからこそ後半良い形で攻撃に移っていくことができた
選手たちがコスタリカ戦から気持ちを切り替えて最善の準備をする。そして試合で準備したことをこの試合チーム一丸でタフに粘り強く戦い抜くこと、勝つ確率を上げることをやってくれた。そして現地にいるサポーターの皆さん、国民の皆さんが応援してくれたからこその勝利だと思います。国民のみなさんに勝利を届けられて嬉しく思います
ラインを割ったか割らないかについては、現代サッカーのテクノロジーの中で本当に割っていたのであればゴールキックになっていたと思いますし、レフェリーのジャッジにリスペクトをして全て任せた上でゴールが決まったということは間違いなくゴールだと思っています
アジア全体にとっても日本のサッカーにとってもドイツ、そしてスペインという世界最高峰のトップグループにいる国に勝てたことは大きな自信に繋がると思います
まだまだもちろん学ばなければいけないと思いますが、アジアのサッカーが世界で勝っていける、日本のサッカーが世界の舞台で勝っていける、アジアのサッカーに関わる方々、日本のサッカーファミリーと喜びを分かち合えればと思います
自分たちが今持っている力をぶつけるだけですから。この世界、勝者と敗者は必ず生まれるもの。アジア最終予選の初戦のように、準備不足で力を出し切れずに終わることだけは避けたい。試合が終わった時に選手たちをモヤモヤした気持ちにだけはさせたくない。力を出し切れれば勝てると思っています。出し切ったのに勝てなかったら、仕方ない。そこはまた成果と課題を抽出して、次に向けてポジティブに変換していくだけだと思っています。選手たちには積極的にやってほしいです。
サポーターの皆さん、国民の皆さんありがとうございます。皆さんに勝利を届けられて、一緒に喜べる結果が出せて嬉しい
チームのルールや規律といった枠は持ちながらも、そのなかで少しでも個々のパーソナリティを生かしたチーム作りをしたいと思っています。選手個々が持つよさを存分に発揮してもらいたいなと。どういうリーダーか……ひと言で言うと、みんなで頑張ろう、という雰囲気を作りだしたいと思っています。監督なので、方向性を示したり、いろいろな決断を下す必要はありますが、まったく余白のない状態ではなく、余白を持ちながら。これをやれ、あれをやれとがんじがらめにするようなチーム作りはしたくないですね。
選手たちが本当に粘り強く、自信を持って戦ってくれた。試合は苦しい戦いでしたが、自分たちができると信じ続けてチーム一丸で戦ってくれた
代表監督をやるうえで絶対に揺るがないポリシーはありますね。言動の原理原則は、日本代表の勝利と日本サッカーの発展のため、ということ。物事を判断する時、決断する時の決め手は、すべてそこをベースに考えています。
日本人は1対1の局面で勝つ力をつけるべきだ、というメッセージだったんだなと。ミシャさんからは、主体的にボールを動かし、試合をコントロールすることの大切さを学びました。たいていの監督は、守備からチーム作りを始めるんですよ。
日本代表においても、ワールドカップに6大会連続出場するなかで、歴代の監督がその時々で大事なことを作り上げてくださって今がある。過去にベスト16に進出したのは3大会あります。ざっくりと言えば、2002年日韓大会の(フィリップ)トルシエさんは、日本人の組織力は世界でも通用することを示してくださった。’10年南アフリカ大会の岡田(武史)さんは、守備をしっかり整備された。それまではサイドの攻防でやられることが多かったのですが、4-5-1という形にしてサイドをケアし、いい守備からいい攻撃を繰りだしていって結果を出した。’18年ロシア大会では西野(朗)さんが攻撃でもボールを握れるだろう、という考えで攻守ともにアグレッシブに主体的に戦った。それらは今の代表チームに取り入れさせてもらっています。いいとこ取りをしながら、さらにブラッシュアップし、足りないものも加えてきたつもりです。
6大会連続してワールドカップに出場しているので、選手たちは「その歴史を途切れさせるわけにはいかない」という強い気持ちで戦ってくれた。歴史の重さを私自身も感じましたね。
監督の仕事が楽しいかどうかはわからないですが、充実はしています。「楽しい」とも表現できるんですけど、「充実」のほうが合っていると思いますね。誰かを選んだり、選ばなかったりというのは全然楽しくないので(苦笑)。サッカー選手はみんな、サッカーが好きで、プレイすることが楽しくて、やり続けて、選手になる。体力面や実力の限界によって辞めざるを得なくなって、じゃあ次は、どうやってセカンドキャリアでサッカーに携わっていこうか、となった時に、私の場合は指導者として携わらせてもらうことができた。そして今、こんなに誇りが持てて、やり甲斐のある仕事をさせてもらっているので、本当に充実しています。もちろん、勝ちたいですし、日本代表への期待もすごく感じるのでプレッシャーもありますが、ストレスはまったくないんです。
自分が志向するスタイルや自分がこれまでに学んできたことをチーム作りに反映させていきたいと考えています。ただ、自分にないものは、それを持っている人から学ばないといけない。相手が選手であっても、です。そうして学んだことを、チームや選手自身のためにどうやってチーム作りに落としこんでいこうかと考えながら、選手とコミュニケーションを取っているつもりです。これまでに彼らの経験やアイデア、感覚を受け取りながら、チーム作りに生かしてきました。
選手たちは個の良さと団結力をもって、世界で戦えることを示してくれた
チームとして順番を決めるというのは準備をしていました。今まで私がやってきた中で、毎回同じやり方をしていたので、今回も同じような形を取るようにしました。結果を掴み取れず選手に責任を負わせてしまった部分で、私が全て決めた方が選手にとっても良かったのかなと思います。もしかしたら結果も違っていたかもしれない
PKを蹴ってくれた選手には本当に勇気のある決断をしてくれたと思います。口から心臓が出るぐらいの緊張とプレッシャーの中で日本のために戦ってくれた勇気を称えたい
PK戦を見ていただいた方々に、失敗を恐れず勇気を持ってチャレンジする大切さを感じてくれたら嬉しいと思います