野村克也
野村 克也は、京都府竹野郡網野町出身の元プロ野球選手・コーチ・監督。 南海 、ヤクルト、阪神、東北楽天の監督を歴任し、現在は野球解説者・野球評論家・タレント。日本体育大学客員教授も務める。所属事務所はエフエンタープライズで、継子の団野村が運営するKDNスポーツジャパンがマネジメント代行を行う。
名言
「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない。
重荷があるからこそ、人は努力するのである。重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけて歩いていける。
楽を求めたら、苦しみしか待っていない。
優勝というのは強いか、弱いかで決まるんじゃない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる。
人を判断するときは決して結論を急がないこと。
部下を「信じる」というのは、リーダーの重要な資質。
自分の持っているイメージと違うとすぐ矯正しようとする。こんな上司のもとにいる部下は不幸。
好かれなくても良いから、信頼はされなければならない。嫌われることを恐れている人に、真のリーダーシップは取れない。
「もうダメ」ではなく、「まだダメ」なのだ。
貴い知識・本質はいつの世でも、本来、単純明快である。
うまくいっているときは、周りに人がたくさん集まる。だが、一番大切なのは、どん底のとき、誰がそばにいてくれたかや。
「恥ずかしい」と感じることから進歩は始まる。
ちっぽけなプライドこそ、その選手の成長を妨げる。
1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう。
失敗の根拠さえ、はっきりしていればいい。それは次につながるから。
「叱る」と「褒める」というのは同意語だ。情熱や愛情が無いと、叱っても、ただ怒られているというとらえ方をする。
コーチの第一義は、自信を無くしている、目標を失っている選手に、いかに意欲を出させるかということ。
敵に勝つより、もっと大事なことは、常に自分をレベルアップすること。
限界が見えてからが勝負だ。
命令するからには、全責任は監督にある。つまり、クビになるのはおまえでなくワシや。だから、失敗してもいっこうにかまわない。おまえの失敗はおまえを使ったオレが悪いのだから、全てを出しきり、結果は神にゆだねろ。
有事に強い者、それは不真面目な劣等生。
自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる。
どうやったらライバルとの競争に勝てるか考えたとき、1日24時間の使い方の問題だ、と思った。
リーダーシップとは人を動かす、先を読むこと。人を動かすのは生きがい、夢、希望、目標、目的、ビジョン、興味、関心。
ID野球の極意は、重い予備知識と軽い先入観。
勝っているときが一番怖い。リードしているときが一番怖い。
コンピューターがどんなに発達しようとしても、仕事の中心は人間だ。ならばそこには「縁」と「情」が生じる。それに気づき、大事にした者がレースの最終覇者となるのだと思う。
大きな舞台になればなるほど、勝負は技術だけにとどまらない。人間そのものの対決になる。
組織はリーダーの力量以上には伸びない。
不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば器用な人間より不器用な方が、最後は勝つよ。
未熟な組織には、原点がある。教えられることが多い。
人間の才能なんて、どこに隠されているか分からない。相手の話を聴いてみる。それが第一歩。そこから組織の活性化が始まる。
ナポレオンは「人間を動かす二つのテコがある。それは恐怖と利益である」と言った。私はこの二つに「尊敬」を加えたい。リーダーは「利益と尊敬と、少しの恐怖」で組織を動かしていくべきで、その潤滑油が「笑い(ユーモア)」だ。
全盛期を過ぎ、落差に耐えつつ、必死にやる、なんてことを惨めと感じる人はいるでしょう。ところが、僕はそうは思わないんですよ。なりふり構わず、自分の可能性を最後の最後まで追求する。そのほうが美しいという、これは僕の美意識です。