卒業文集
『将来の自分』 石川 遼
二年後…中学二年生、
日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生、
日本アマチュア選手権
(日本アマ)ベスト8。
四年後…高校一年生、
日本アマ優勝、
プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生、
日本で一番大きいトーナメント、
日本オープン優勝。
八年後…二十歳、アメリカに行って
世界一大きいトーナメント、
マスターズ優勝。
これを目標にしてがんばります。
最後のマスターズ優勝はぼくの夢です。
それも二回勝ちたいです。
みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。
でも、ぼくは二回勝ちたいので、
みんなの倍の練習が必要です。
みんなが一生懸命練習をしているなら、
ぼくはその二倍、一生懸命練習をやらないとだめです。
ぼくはプロゴルファーになって
全くの無名だったら、
「もっとあのときにこうしていれば…」
とか後悔しないようにゴルフをやっていこうと思います。
来年には埼玉の東京GCで行なわれる
「埼玉県ジュニア(中学の部)」
で優勝したいです。今は優勝とか関係ありません。
中学生になってからそういうことに
こだわろうと思います。
高校生で試合に優勝すると、
外国に招待してくれます。
その試合で世界から注目される
選手になりたいです。
ぼくは勝てない試合には今は出ません。
ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど、
世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです。
名言
自分が上手くなれば、
結果も自ずと付いてくるはず。
結果が悪くてもそれが実力です。僕は調子が悪いとかいいとか思ったことはないんです。それも含めて自分の力だと思っていますから。
勝つことしか考えていない。(賞金が)高額な大会をやってもらって、僕としてはチャンスをいただいたので感謝している。
結果が出ている選手は
勢いだけでなくて、技術の裏付けがある。
スイングにいいも悪いも完璧もない。ただ、人から見て綺麗か綺麗じゃないかはある。
今日は結構良い内容でプレーできたので、明日も違う一日だと思って新たな気持ちでやれたらと思います。
自分の目指すところを変えないでやること。すごい人たちがゴロゴロいるなかで、そこが強い人が勝つんじゃないですかね。
やっぱり自分を見失わないこと。自分よりうまい人たちばかりが集まったなかで試合をするので、周りが目に入っちゃって……。いちいち全然歯が立たないとか思ったりしてたら、もうやってられないんですよね。
負けることは怖くなかった。
悔しさがあったおかげでたくさん練習できて、その後に活かせました。今でもマスターズの悔しさの“感触”が残っていて、それを思い出すたびに、「もっと練習をしなければ」という気持ちを新たにするんです。
一番大事なのは自分のゴルフで目指しているものを見失わないでやりつづけることですね。
勝ちはあくまで狙っていきますけど、負ける経験も必要。
自分の体を知る。
自己治癒力を高める。
トップにいる人は、
たまたまチャンスが来てトップにいるのではなく、上手いからトップにいる。
100%の賛成の得ることって、
なかなか難しいと思う
米ツアーに来ると、日本人の代表として見られる。責任は重大です。
海外ツアーで一緒に回っている選手が打つときに、
僕は“もし自分がこの人のボールを打つとしたらこう打つな”
という感じで自分とダブらせてみることが多い。
それが自分と同じイメージの時もあるし、
全然違うイメージで打つんだなって時もある。
例えばメジャーだと色んな難しい状況があるけど、
“俺だったらここに打ってそこから先はわからないな”
とか、
“ここに打つのが精一杯だな”
と思ったあとに、他の選手にすごいショットを打たれるとその瞬間にレベルの差を感じますね。
世界の選手のショットを見たときに、
今の僕にはあのショットは打てないなって素直に思っちゃうときがやっぱり悔しい。
プロスポーツ選手って、ある意味エンターテイナーでもあるべきだと思うんです。どうすれば、見ている人たちに夢を与えられるかな、と。
日本では何かをやろうとするとき、
「8割の人が、そうだよ、そうしたほうが良い」
となっても、2割の反対の意見を気にしすぎてしまうんじゃないかな。
将来の夢はなんですか?
という質問だったり、小学校とかで自己紹介文とかを
書くところに目標はプロゴルファーという風に
書きますけど、僕の中の夢は、
プロゴルファーになることじゃなくて、あくまで
「マスターズ」で勝つことだったんですよ。
「マスターズ」で勝つためにはもちろん出場しなきゃ いけないんですけど、そこまでのステップとかは
一切考えてなかったし、出場するためにプロゴルファーに
ならなきゃいけないことも、あとからついてきたものなので。
他のスポーツでも、結局は頭の良い人が
上にいるもんだなって思った。考えて、練って、答えを導いて。大きな木が削られて、
シンプルになった美しさみたいなものを、
そういう人には感じる。“一番の理想”があって
「それができないなら、しょうがない」
という考え方のシンプルさを感じる。