小籔 千豊は、日本のお笑いタレント、喜劇俳優、ドラマー。吉本新喜劇の座長。バンド・吉本新喜劇ィズ、ジェニーハイのメンバー。吉本興業所属。大阪府大阪市住吉区出身。大阪市在住。 生年月日: 1973年9月11日
名言
僕は「お笑いの世界で成功すること」と同じくらい「幸せな家庭をもつこと」が夢だったので、そのときはもうお笑いを辞めて普通の仕事に就こうとすら思ってました。
芸人仲間に「もったいない」と引き留めてもらって、「60歳越えたベテランでも現役で活躍してる“吉本新喜劇”なら安定できるんじゃないか?」と考えなおして、結婚と同時に飛び込んだんです。
この生活から抜け出したい、1日でも早く上に行きたい
切羽詰まってるやつって伸びるんですよ。今の若手を見てても、そう思います。
努力するのって結局現状に危機感もってるやつなんで、自分を「切羽詰まる環境」に置くことは大事でしょうね。
人に対してじゃなく、自分の能力に対して本気で謙虚に向き合えてるか。自分の能力が全然足りないことを心の底からわかってるやつほど、めっちゃ切羽詰まるし、めっちゃ勉強するし、何個も何個もネタを作り直して努力する。
自分の能力に対して謙虚じゃないやつは、伸びません。
第一線で活躍するビッグネームの方々見てると、売れてない若手よりよっぽど謙虚だし、反省してますから。
ダウンタウンの松本さん。あの人なんかは、あれだけの能力があったうえで、自分を疑うし、反省もするし、ちゃんと準備をしてます。
若手からしたら「もうええやん、これ以上何を頑張ることがあんの?」って感じなんですけど、ビッグネームの人ほど現在進行形で反省と努力をしてるんです。
会社とかでも同じだと思うんですけど、せっかく立場を任されたのに何も変化を起こさないなら、引き継いだ意味がない。新しい試みにチャレンジしていくことは、当然なくてはならないことです。
「やりたいこと」ばっかに必死になって、自分が何を求められてるのかわからなくなるやつが多い。
「自分自身に謙虚じゃないやつ」が陥りがちなワナが、「やりたいこと」しか見えなくなってしまうこと
“夢持たなければいけないハラスメント”はやめたほうがいいと思うんです。「好きなことで生きていく」だけが幸せちゃうやろと。
好きなことで成功を収めた人がいるのはいいですよ。素晴らしいことです。でも、皆のやりたいことがすべての仕事でキレイに用意されてるわけじゃないですよね?「やりたくないけどやったほうがいいこと」が仕事として求められることも、世の中にはたくさんあります。目の前の仕事を、切羽詰まりながら謙虚にやれるか。「伸びる人間」っていう質問に答えがあるとするなら、こういうことちゃいますか。
目の前の仕事をやる、やりたくないことでも誰かのために頑張る、それもかっこええと僕は思う。「追ってた夢を諦める」ことだって、ときにはとても大切なことやと思うんです。
自分は結局、目の前の仕事や人とのつながりを大切にしてたら知らん間にここまで来てたタイプ
漫才は自分のためにやっていました。
でも、吉本新喜劇に入ってからは、『人のため』に頑張ろうと考えたんです
しんどいからやめようかな、と思った時、引き留めてくれた仲間や、家で貧乏な生活をして待っている嫁はんの顔を思い浮かべていました。
仲間に『小籔を引き留めて良かった』『オレらのおかげやな』と喜んでもらいたかったし、一人前の男として家族を養いたかった
人間って、誰かに認められたり、必要とされることで頑張れると思う
引き留めてくれた仲間、かわいがってくれた先輩、待っていてくれた嫁はん、応援してくれるお客さん、さらには自分を生んで育ててくれた親にも感謝。
誰かのために「してあげる」じゃなくて「もろたもんを返す」のは当然のこと
ぼくは芸人を続けて良かったかどうかは正直わかりません。
芸人をやめた人生を歩んでいないので。
でも、この道を選んで正しかったかどうかなんて振り返らず、目の前の仕事をこなしていけばいい。誰かのために一所懸命に頑張ればいいのではないかと思いますね。ぼくは楽しい仲間とお仕事をさせてもらって、今は家族を養うことができているので、それ以上のことは望んでいない。
まわりと比べず、自分が頑張れる仕事、ベストじゃなくてもベターな仕事を続けていけばいいと思うんです