石原 さとみは、日本の女優。東京都出身。ホリプロ所属。 生年月日: 1986年12月24日
名言
「稽古」って、挑戦もできるし、失敗も、まわり道もできるし、恥もかける。そうやって、みんなで裸の状態になって語り合いながらつくりあげることができるからです。
仕事って、すぐに正解を求められることが多いと思います。でも、そうではなく、ごちゃごちゃグチャグチャしているものを、みんなで試行錯誤しながらひとつのものにまとめあげる。そういうことが許される時間は、貴重だなと感じていて。
それに、大勢の人の中で、自分をむき出しにして試すことができると、発見も多いんです。それは、人生においての気づきにつながることもあります。しかも舞台の場合は、それに1ヶ月以上の時間をかけることができます。だからこそ舞台の稽古はより特別に感じるのかもしれません。
「才能が優れていて、プライドが高い人」も、もちろん素晴らしいと思います。そういう場合は、その人にみんなが“ついていく”という形になることが多いですよね。でも、「才能が優れていて、周りと同じ視点に立つことができる人」は、みんなと“共に”作品をつくりあげることができる。それって、意外とできないことだと思うんです。そして、わたしはそういう人を尊敬しています。心から尊敬できる「大きな存在」に出会えること自体、奇跡的なことだし、幸せなことですよね。
年齢を重ねて行くと、なかなか周りに頼ったり、甘えたりできなくなりますよね。でも、やっぱり求めたくなる時ってあるじゃないですか。普段は、そういう人に出会えることって少ないと思います。
役者は覚えてきたことをその場で全部捨てて、新しく取り入れることを繰り返します。それを経験していると、瞬発力や記憶力が鍛えられるのはもちろんですが、「今までの積み重ねを捨てる」「自分の考えとは正反対のことを試す」「進んだとしても戻ってくる」勇気を持てるようになるんです。
常に変化し続けていたいというか、新しい価値観や感覚を得られる人や場に出会いたい。そこに勝る幸せはない、と思っています。
自分で自分の宝物を生み出せるというのは、幸せだな
自分がつくったものを自分で食べて美味しいって思えるということが、今のわたしの幸せをつくり出しているんです。それを毎日重ねていくことが本当に幸せで。そういう日々を過ごせるようになって、プライベートがすごく穏やかになったように思います。
幸せを提供する場、人生を豊かにする場所や時間はプライスレスで、とても大事なものだと思うんです。自分のお金や時間、そして心に余裕ができた時に、それをより豊かにするための場所というか。必要不可欠な場所だなと感じています。
帰ってきてテレビつけた時に、なんか“笑える”、“ほっとする”とか、誰かの命を救えるかは分からないけど、“ちょっとだけ豊かになる”とか、“心がちょっとだけ持ち上がる”とか。そういう、人生の時間を豊かにするための仕事は、私の中ではかけがえのないもので、誰かを支えることができていたらなと思います。
自分らしさ……何だろう。私、自分に飽きたくなくて変わりたいと思っちゃうから、そういう自分に飽きないための欲は強い気がします。
人との繋がり以外の部分での変化は常に求めていると思います。
歳を重ね女優という仕事をする上で、目的意識がはっきりしたというのは大きな変化ですね。まず何より、多くの人に見てもらうってことを意識するようになったし、連ドラに関しては特に感情表現で、敏感な10代、20代の若い人たちの琴線に触れるような役柄を演じたいという思いが強いです。
映画はお金を払ってスケジュールをあけて見に来てもらうものなので、それに見合うものを届けたい。それから、世界で見てもらえるということも大事にしていきたいです
ひとの心を変えるには、まずは自分を知ってもらわないといけないんだな
仕事=人生ではなく、生きていく上で、私には女優という仕事がある。そこで改めて、女優という仕事が大切なものになりました
多くの人の心を動かせる、そういう職業。女優の先には、いつも励ませる人という目標があります。目標のためには今している経験だったり過程が大事だと思っています
プレッシャーって、人からの見られ方を考えちゃうから生まれるものだと思うんです。きっと、「私はこれがやりたいからやる!」という気持ちが強ければ強いほど、“人にどう思われるか”よりも“自分がどう動いたか”という考えにつながると思います。そういう意味では、年齢を重ねるにつれて、どんどん楽になっている感じがしますね。