瀬戸内寂聴
(1922年~)
日本の女性小説家、天台宗の尼僧。
1922年5月15日 、徳島県徳島市に生まれる。
東京女子大学在学中に結婚するも夫の教え子と恋に落ち、夫と長女を残して京都で生活。1950年に正式に離婚し、東京で小説家を目指す。長女とは後年和解した。
1956年に処女作『痛い靴』を発表、同年『女子大生・曲愛玲』で新潮同人雑誌賞を受賞。1963年には不倫の恋愛体験を描いた『夏の終り』で女流文学賞を受賞し、作家としての地位を確立する。
1973年に出家。尼僧としての活動も熱心で、週末には青空説法を行っていた。
講演では「笑うこと」が大切であると説き、座右の銘は「生きることは愛すること」。
人生名言
一日一日を大切に過ごしてください。そして、「今日はいい事がある。いい事がやってくる」「今日はやりたい事が最後までできるんだ」この事を思って生活してみてください。
健康の秘訣は、言いたいことがあったら口に出して言うことです。そうすると心のわだかまりがなくなります。
一日に一回は鏡を見る方がいいです。できればにっこりと笑ってみてください。心にわだかまりがない時は、表情がいきいきしているはずですよ。
いくつになってもおしゃれ心を失わないこと、好奇心を失わないこと、若い人と付き合うこと。これが、若さを保つ秘訣です。
「念ずれば花開く」という言葉があります。私は何かをするとき、必ずこれは成功するという、いいイメージを思い描くようにしています。
人生はいいことも悪いことも連れ立ってやってきます。不幸が続けば不安になり、気が弱くなるのです。でも、そこで運命に負けず勇気を出して、不運や不幸に立ち向かってほしいのです。
もし、人より素晴らしい世界を見よう、そこにある宝にめぐり逢おうとするなら、どうしたって危険な道、恐い道を歩かねばなりません。そういう道を求めて歩くのが、才能に賭ける人の心構えなのです。
生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、与えられた才能や日々の仕事に努力しつづけることです。
無為にだらしない生き方をするより真剣に生きるほうが、たとえ短命でも値打ちがあります。
たくさん経験をしてたくさん苦しんだほうが、死ぬときに、ああよく生きたと思えるでしょう。逃げていたんじゃあ、貧相な人生しか送れませんわね。
恋愛名言
男女の間では、憎しみは愛の裏返しです。嫉妬もまた愛のバロメーターです。
男女の恋の決算書はあくまでフィフティ・フィフティ。
夫婦の間でも、恋人の間でも、親子の間でも、常に心を真向きにして正面から相手をじっと見つめていれば、お互いの不満を口にする前に相手の気持ちがわかるはずです。
妻は、やさしくされることを望んでいるだけではない。やさしい心で理解されることを望んでいる。
同床異夢(どうしょういむ)とは、同じ布団で寝ていても同じ夢は見られないことです。愛の情熱は三年位しか続きません。夫婦は苦楽を共にして愛情を持ち続けるのです。
世間的に申し分のない夫や妻であっても、相手が欲していなければ、それは悪夫、悪妻です。そんな時はさっさと別れて、自分の良さを認めてくれる相手を探すことです。
恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である。