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「自分が楽しんでやれるのが一番ですかね」菅田将暉

菅田 将暉は、日本の俳優、歌手。大阪府箕面市出身。トップコート所属。 生年月日: 1993年2月21日

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俳優という仕事は免許があるわけではないし、点数が出る仕事でもないから、自信を持ちづらいところがあるんです。人の評価というか、人の心を動かせたかどうかでしか判断がつかないから、映画賞のようにわかりやすく評価していただけるとありがたいです。

俳優業をしていると、曜日感覚がなくなってくるんですよね。毎日違う時間に起きて、違う人と会って、違う人格のキャラクターを演じる。もちろん頭ではわかっているんですけど、ずっとやっていると、頭と体の融通が利かなくなってくるところがあって。

演じる役だけでなく、自分の人生もプロデュースしていかないといけないなというのが、今の僕の率直な思いですね。

僕がやっている仕事は、自由もあるけれどいつ何があってもおかしくない職業。

今はSNSを含めて情報にあふれている時代ですから、作りものに興味がない人も多いかもしれないけれど、まずは自分が楽しまないと見てくださる方も楽しめないと思うんです。だからこそ、今の自分としては楽しんでやっていくことが大事かなと感じています。

表舞台、芸能界で表現をするということにおいて、僕はずっと一人のような気持ちがあったんです。なかなか大見得を切って闘おうとしてくれる人がいなくて。僕自身もそれはできていないですけど、それでも僕は俳優業の中で、自分なりにちゃんとカマしていこうとやっている。そんな中、米津玄師という人が僕の前にふらっと現れて、彼の言った一言が、「俺のライバルになってほしい」と。

リスペクトしてくれること、作品を観てくれることはすごく嬉しいんですけど、僕が本当に出会いたい人って、その先で一緒に闘おうとしてくれる同志のような人で。それが米津玄師だった。今はあいみょんとかもいるけど、俳優界の同世代にはなかなかいなかったんです。だから、米津玄師にそういうことを言われたときには「こちらこそ」って思いました。

彼が僕の前で目標や夢を朗々と語ってくれたのも嬉しかったですね。なんと言うか、ちょっと闘い方が変わる感じがあった。共有できる人と出会えたということが一番大きいです。

作り手も、受け手も、もっと勉強しなきゃいけないし、もっと楽しまなきゃいけないと思うんです。このままだといろんなものがなくなるし、実際すでになくなってきている。それはなんとなくみんなわかってるけど、誰もなにもしないし、できない。「じゃあ、そのままにしときます? どうします?」っていうことを考えたり、提示したりしなきゃいけない。

芸術なんて、なくなっても生きていられるものじゃないですか。ご飯を食べれば人間は生きてはいられる。でも、不思議なことに、映画やお芝居は、「僕らは嘘をついていますよ」ってみんなわかって観に来てくれても、ちゃんと感動して帰ってくれる。

音楽が聴けなくても、人間は生きていける。でもやっぱり、その曲ひとつで人生が変わることもあるし、遠く離れた人と繋がれたり、一人じゃないと思えたり、この気持ちって特別なものじゃないんだと思えたりする。

人を救ってくれるものが芸術にはあって。そこを面白がりたいというか、そういうものがもっと増えていけばいいのに、というか。いろんなものが便利になっているけれど、人の手が届く範囲のあったかいものは大事にしようって。

大衆をちゃんと振り向かせるということを、やっぱり僕らもやっていかないといけない。映画館に人を呼ばないといけないし、ドラマを見てもらわないといけない。若手俳優が活躍できる場も少なくなったし、今僕らが頑張らないと、本当はもっと評価されていい人、もっと人に見られるべき人の活躍できる場が、僕らの下の世代ではなくなってしまう。

人の人生ばかりを作ってたので、自分の人生を作りたいなと思って、音楽業を始めたところがあったんですね。

普通は自分の人生を生きることが当たり前じゃないですか。でも、僕らは演じるということを意図的にやろうとしているので。自分がどれだけ楽しくても泣かなきゃいけないし、どれだけ悲しくても笑わなきゃいけない。

生きてたら納得いかないことなんていっぱいあって、人間は忘れていくけど、そこを大事にしたいというか。あったことを残しておかないと忘れていっちゃうから、残そうって。

僕自身は演劇に明るい人でもなく、映画を死ぬほど観ている人でもないんですが、ただ色々な人や作品と巡り合うなかで知識も少しずつ増えていき、面白いなぁと思うことをやれています。

信頼する人に見たいと思ってもらえたものを全力で見せられる人でありたい

いい意味で固執せず、変わらず、自分が楽しんでやれるのが一番ですかね。

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